損して徳とれ
損して得とれ 損して徳とれどっちが本当?
損して得とれ,と言われますが, 昔は,損して「徳」とれ,という意味だったそうです。
損してでもやればいつか得をするという意味ではなく,損してでも一生懸命行えば人々が認めてくれて,よい仕事がまわってく
るという意味なのです。(知ってましたか?)とにかくなんでもよいのです。 よい仕事をすることです。一つ一つの仕事を一生
懸命にこなしていけば,必ず次につながるのです。それをやっているけれども,でもダメです。 そういう方もいるでしょう。
それは,まだまだ足りないのです。また,どこかに待っていれば仕事がもらえるという依存心もないでしょうか。少しでも依存
心があると,仕事はこないのです。仕事が仕事を呼ぶ。 今を一生懸命がんばりましょう!
では、この「徳」とは、一体なんでしょう。
「徳」とは。儒教の教えです 端的に云えば、次の五つの「徳」 (仁・義・礼・知・信) の実践にあるのです。
「仁」 人を思いやる心
「義」 正義を貫く心
「礼」 礼を尽くす心
「知」 知恵を磨く心
「信」 人を信じる心
この五つを実践せよ! と云うのが儒教です。
「徳」にはこの他に 「孝」 ・ 「忠」 ・ 「恵」 というものもありますが、そもそもそれらを包括する 「徳」
と云うのは一体何でしょうか?
広辞苑によると、
(1) 心に養い身に得たところ。人道を悟って行為に表わすこと。
(2) 道徳的に善い行為をするような性格の習慣。
(3) 生来有する性質、天性、品性。
(4) 人を感化し敬服させる力。とのことですが、どうもピンと来ませんよね。
「徳」という言葉は、頻繁に使われていますがいざ「徳とは何ですか?」と問われると、一発で答えられる人は殆どいないでしょう。
でも 「徳」とは、 「素直な心で素直に生きよ!!」 「真直ぐな心で真直ぐに生よ!!」つまり、「曲がった心でヒネクレテ生き
るな!」 ということのようです。これならわかりやすいですよね。 でも、その徳をもう少し具体的にみてみましょう。
「人を思いやるに素直であれ!」 ⇒ 仁
「正義を貫くに素直であれ!」 ⇒ 義
「礼を尽くすに素直であれ!」 ⇒ 礼
「知を磨くに素直であれ!」 ⇒ 知
「人を信じるに素直であれ!」 ⇒ 信
この五つの実践徳目、即ちこれが「五徳」ということになるということです。
では、この 仁・義・礼・知・信 の五徳ですが、論語を読んでも、孔子はどうもこの五つの徳目を同列・並列には論じていな
いようです。
図に描くとわかりやすいのですが。しっかりした土台(基礎)があり、4本の柱から成る家を想像してくださいね。 土台
(基礎)の部分です。仁が土台です。孝・忠・恵はこの仁の一部ですまた、仁≒愛、仁≠利己愛、仁=利他愛なのです。
4本の柱は、義の柱 礼の柱 知の柱 信の柱です。
その上に徳の屋根というか、家全体が「徳」なのですこの構図はしっかりと理解し覚えておいてくださいね。
ここが解っていないとダメですよ。90%の人がここで躓づいてしまい、単なるもの知り、知っただけにに終わってしまっているです。
損して徳とれもう一つ、『たらいの水の原理』(例話)です。二宮尊徳翁の有名な話です。知ってますよね。 たらいに入った水を、
全部自分のほうに寄せようとすると、 自分のところまで来たと思ったら、 手前の縁に当たって、 すぐに 縁伝いに自分から離れ
ていく 水を相手側に送ると、 相手側の縁に当たった水が 縁伝いに波に揺られて 自分のほうに集まる 水を相手側に送り続けれ
ばその波は止まらないですね。
相手が笑顔になることを、 誰かが笑顔になることを、 続けていれば、 それはやがて 大きなものになって自分に返ってくる。
「他が生かされる道は、我が生きる道なり」 世の中のすべての「仕事」や、すべての「企業」と言われる組織は、必ず
どこかで誰かが笑顔になるから、成り立っているのです。 一生懸命かき寄せていませんか。向こうへ押しやりましょうね。
知ったこと、知ってることは、実践しましょうね!
さて、わたしは・・・・・ また、これを読んだあなたは・・・・・共感し、いいと思い、これならできるよ、と思ったらやってみ
ましょうよ。続けていると何かが起きてくると思います。
今日も一日、明るく、元気に、仲良く、喜んで取り組んでいきましょう