本末転倒

先日紹介したHPは如何でしたか?
結構色々有って面白いと言うか、為になるでしょ。
私が注目したのは、「不動産営業マンの内緒話」のコーナーの
「家守って家庭崩壊」のお話です。
題名にも書いた通り、本末転倒してる人が多いですね。
このお話は家ですが、「家」は「財」としての一面も持っていますね。
私は、家を欲しいと言う人にコンサルする時、「なぜあなたは家が必要ですか?」
と問うことから始めます。人それぞれ家が欲しい理由が有るけれど、その理由が合理的か
どうか、費用対効果はどうか等を検討します。つまり、私は家を「財」として見るのでは
なく、道具として見るように勧めています。どういう道具かと言うと、それは家族が幸せに
暮らすための道具ですね。一番避けなければいけない事は、友達が買ったから私も欲しい的
な考え方ですね。それはもう、おもちゃを欲しがる我が儘な子供と同じだからです。
そんな我が儘でこのお話のように家庭崩壊するなんて馬鹿らしいと思いませんか?
だから相談者に、「あなたは家を買うべきでは無い」とアドバイスする事もしばしばです。
それを押し切って買うので有れば、それ相当のリスクは覚悟しなさいとも言います。
昔から「家は3軒建てなければ、良い家を持てない」なんて言いますが、昨今の事情では
一生に3軒も家を買える人は少ないでしょう。この事は何を言っているかよく考えると、
人間は成人してからそのライフスタイルは大きく分けて3度変わると言うことです。
まずは、結婚して夫婦二人だけで暮らす時代、子供ができて子育てする時代、そして老いてまた夫婦二人で暮らす時代です。こうやって見ると子育ての時代だけが、ちょっと大きめの
家が必要なだけで、後は小さな家でも良いわけです。でも、多くの人が子育ての時代と家を
購入する時が重なるために、子育て向きの家を買ってしまいます。そして20年〜30年
をかけて、つまり、働き盛りの時代をせっせと稼いで銀行に借金を返します。
仏法のお話でこんなお話が有ります。
有るところに働かないで木陰でノンビリ一日中過ごす男がおりました。その男を見て働き者の男が言いました。「お前は働きもせず毎日木陰でノンビリしているけど、そんな事で良いと思ってるのか?」するとノンビリしてる男が言いました。「あなたはそんなに働いて何をするのですか?」働き者は答えました。「いっぱいお金を稼いで毎日木陰でノンビリ過ごす」と。ノンビリ男は言いました。「私はもう木陰でノンビリしていますよ」と。