研修にならへん・・・・・・。 (^_^;

おはようございます。
昨日は新人研修で9時からA先輩の横乗り(同乗指導)だったんです。通常は1週間の横乗りなのですが、会社は私が納得するまで横乗りするようにと配慮してくれています。でも、仕事を覚えるなんていくら横に乗っても覚えられるものではありません。実践有るのみなんです。自分でやってみて、失敗を重ねたり非汗をかいたり、お客様や同僚に助けて頂いて一人前になるのです。
それでも1日くらいは、運転手同士の暗黙の了解だとか、地域限定のルールとか、お得意さんとか覚えなければいけません。それで研修が始まったのですが、もちろん駅出しから始まりました。初めのお客様は人工島へのお客様です。お客様の目的地へ到着して空車の合図を基地に送るとすぐさま次の仕事の配車です。次の仕事は別の会社から駅までだから往復の仕事で、こういうのが事情に効率が良いわけですね。いつもの駅までお客様を乗せて帰ってみると、また駅の鼻番(先頭待機)です。次もすぐにお客様が乗ってこられて、今度は二見人工島です。これも美味しい仕事です。これは片道で急いで帰ってきてみるとまた鼻番です。はっきり言ってこんなに忙しいとは思いませんでした。でも次はお客様が乗り込んで来るより先に無線配車です。これも何かのご縁なんでしょうか、私が26日に引っ越す家の前へお迎えです。この仕事は行き先が神戸市の東灘区だったので、会社から配車をする前に電話が入って、行けるかどうかの確認が有りました。というのも、一度配車をするとなるべくなら運転手の都合でキャンセルできないのです。神戸と言えば往復で2時間はかかるので、会社はその運転手が予約を聞いていたり、用事があったりするといけないので事前に確認です。A先輩は私に「東灘やけど分かる?」と尋ねるので、「東灘ならバスで走り回ったところだから大概は分かります。行っときましょ!」と私も返事しました。お客様を迎えに行くと、お客様は乗ってこられて、東灘まで行って下さいとの事です。「東灘のどちらまで?」と尋ねると、「六甲ケーブルの近所です。」と言われます。私は、「六甲ケーブルって鶴甲団地の上ですよね?」と念押しすると、「その通りです。」と言われました。どうやらその近所の老人ホームへ用事が有るらしいのです。A先輩にOKって意味で頷くと、A先輩は安心して車を走らせました。とりあえず阪神高速道路の摩耶ICまで行って、それから2号線を東進すると六甲山と表示がでるからそれを上って行きましょう。と言ってひたすら高速道路を走りました。途中2ヶ所ほど渋滞は有ったものの、なんとか順調に摩耶ICまで辿り着けました。それから2号線を東進して六甲道から上へ曲がって、信号を右や左に曲がって、おおよそ土山のタクシーなら通らないルート、つまり地元しか知らない道で目的地に到着しました。もちろん最短時間で最短距離です。料金メーターは最小ですね。お客様も予定した時刻のかなり前に到着した模様で至極喜んでくださいました。料金はここまでで¥15000ほどです。料金を頂くとお客様は、「1時間ほどでまた帰るのですが、待って頂けますか?」と言われます。もちろんこんな有り難い事はなく、即座にOKです。A先輩は、「じゃ、お待ちしてる間に昼食を取ってきますね。」と言ってお客様は老人ホームの中へと消えて行きました。私ら二人は顔を見合わせてニンマリです。しかしながら、その近所では駐車場の有る食事のできる飲食店なんぞ無いのです。43号線まで帰らないとそんなお店も無いことは分かっていますから、仕方なないので43号線まで帰って新在家のガストで食事しました。食事をする時間と往復に費やす時間で1時間ほどかかってしまうので、食事を取ると大急ぎでとんぼ返りしました。それでも30分ほど待たされたのですが、お客様は出てこられて、スタッフの見送りまで着いています。私は「阪神高速の下りは凄い渋滞なので、裏六甲から帰って良いですか?」とお客様に言うと、「お任せします。」とのご返事です。六甲山を登って行くようにA先輩に言って、六甲トンネルを抜けると裏六甲です。坂を少し下ると阪神高速の北線のからと東ICが有るのです。このICはまだ地図にも出ていない新しくできたICなんです。そこから阪神高速神戸北線を加古川方面へ帰ると、渋滞は全く無いのです。ただ表から行くことと比べると料金が高くなるかもしれないのです。私はバスの運転手の出身ですから料金メータなど気にして走った事がないのでとても心配でした。お家へ到着してみると、行きの料金よりも安かったので一安心しました。往復で3万円の売り上げです。でも、私の研修にはちっともなってないのです・・・・・。A先輩は私が横で道を教えてくれたので安心して往復ができたと喜んでくれたのですが・・・・。朝9時から仕事を始めて午後3時でもう4万円近い運収です。A先輩も欲が無い人なので、「もう今日は十分や、帰ろうっと」などと言います。私は、「2〜3回客を乗せただけやから、研修にならへんがな。せめて日暮れまでつきおうてぇな」とお願いすると、「それもそやな、ほなもう2〜3時間仕事しよか。」と言うことになって、お得意様や機械の操作や色々教わりました。駅に帰ると同業他社の乗務員も、「やっと営業者で来るのか?」とか笑いながら言ってくれます。通常なら中々他社の乗務員と仲良しになるのに時間はかかるのですが、私は時間が有ればそこへ夕涼みに行っていたので、もうみんな顔見知りなんです。寮車も他社の乗務員も違和感なく私を受け入れてくれます。結局A先輩の昨日の売り上げは8時間ほどの仕事で¥48000です。この半分がお給料ですから、A先輩の今日の日当は¥24000ほどですね。しかし、こんな事は非常に稀なことなんです。でもあり得るのです・・・・・。バスのお給料よりずっといいのです。 (^_^;
今日からは一人で乗務します。なんとかなるでしょう。だって昔取った杵柄なんですから・・・・・。