ビバ!お地蔵様

おはようございます。
地蔵盆も終わっていよいよ夏休みも最終稿ですね。巷では不景気にも関わらず、オリンピックで賑やかに過ごした今夏でした。今、銀行はメチャクチャ貸し渋りをしています。住宅ローンもその煽りをくって、なかなか庶民が家を買えないような状態が続いております。そういえば私がネットワーカーでは家も買えないし、賃貸の場合も中々大家さんのOKが出ないと書いたら、どこやらで自分で会社を作ってそこの代表者だとか社員を標榜すれば家が買えるとか、知ったかぶりをしたおバカネットワーカーがいましたが、それができるかどうかやってごらん。現実も知らないで、ちょっとしたテクニックだけで家が買えるほど今の世の中は甘くはないですよ。一部上場の正社員ですら、その会社の業績が悪ければ住宅ローンの融資はされないご時世なんです。おそらくこれだけ金余りなのに、これだけ金融の引き締めが行われていると言うことは、銀行あたりではもう既にインフレを懸念しての事だろうと思われます。それもハイパーインフレでしょうね。漁船は出漁すれば赤字、トラックは走れば走るほど赤字、食料と物流が悲鳴を上げているのです。私の生業のタクシーもご多分にもれずに、8月に入ってから売り上げが激減しています。通常年ならば8月いっぱいはまだまだ高売上で推移するはずなのに、売上の数字はすっかり涼しい秋風なんです。これから数年は歴史に残るような激動の世の中になりますから、みなさん準備を怠らないでください。多少の預金や年金、ましてや財産なんて屁の突っ張りにもなりません。大事なのは心身共に健康であることの一言に尽きます。
さて、経済のお話はここまでとして、今日は少しお地蔵様のお話をしたいと思います。
辞書でお地蔵様を引くとこんな感じで解説されています。【http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E8%94%B5%E8%8F%A9%E8%96%A9
なんの事だかよく分からないですよね。もうちょっと私が分かりやすく解説をしてみます。
仏法では『悟り』を52に分けております。52番目の悟りを最上階の悟りとして、これに達したら『如来』と呼ばれます。私の信ずる阿弥陀如来大日如来、実存した人間でこれに達した人は釈迦如来ですね。とりわけこの如来を学校の先生に喩えると、釈迦如来大日如来は普通の先生、阿弥陀如来は校長先生と言うところでしょうか。阿弥陀如来は他の如来はもちろん、51番目の悟りを開いた『菩薩』達からも尊敬される存在であると言うのが仏法の教えです。阿弥陀如来は一つ下の悟りの時は法蔵菩薩と言って、菩薩から如来に生まれ変わるときに48の願を立てました。この『願』とは分かりやすく言うと、お約束です。この48のお約束が達成できなければ私は如来になりません、誓って、その48願が達成できたので、法蔵菩薩阿弥陀如来となられているのです。さて、この48の達成できた『願』ですが、弥陀の48願と言いまして、この18番目や19番目にこんなお約束が有るのです。どんなあ人でも、極悪非道の人であっても、私(阿弥陀如来)を信じて私(阿弥陀如来)にすがる者は全て救い取って、阿弥陀如来の国(極楽)に往生させる。つまり生まれ変わらせる、と約束しているのです。それを説いたのが法然上人を初めとする浄土仏教です。私の大好きな親鸞聖人なども、この法然上人の教えを純粋に信じた人なのです。阿弥陀如来の事を『無量寿仏』『無碍光仏』等と呼んだりもします。だから浄土真宗の事を『一向宗』と呼ぶのは、『一向専念 無量寿仏』だからなんです。無量寿阿弥陀如来)のみを信じて、阿弥陀仏以外は信心しないという意味ですね。因みに阿弥陀如来の脇士(付き人)は、知恵の象徴の勢司菩薩、慈悲の象徴の観音菩薩です。これは阿弥陀如来は最高の知恵と最高の慈悲を兼ね備えて持っておられるという意味なんでしょうね。
さてお話は地蔵菩薩に戻りますが、勢司菩薩や観音菩薩と同位の51位の地蔵菩薩ではありますが、地蔵菩薩だけは『等覚』と言いまして、如来と同じ悟りまで来ているらしいのです。生まれ変わりさえすれば、地蔵菩薩如来となる菩薩さんです。しかしながら地蔵菩薩は現世の衆生(現在生きている人々)を哀れんで、如来の国へ生まれ変わらずに我々を見守って守ってくれているのです。路傍の草むらや辻々で我々を見守って下さっているのです。ありがた〜い神様なんです。
そんな路傍の草むらのお地蔵様に私も憧れているのです。