認知症高齢者に市内でも十数件

おはようございます。
やはりと言うか、懸念していたと言うか、題名の出来事が起きてきてるようです。
神戸新聞によると認知症のお年寄り相手に、不当に高い料金でリフォーム工事等の契約をしてしまった案件が今年の4月以降だけで10数件とか。

以下は神戸新聞からの転載です。

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認知症高齢者に市内でも十数件 市社協窓口    2005/05/20


 十分な判断能力のない認知症(痴呆症)の高齢者らにリフォーム契約などを結ばせる被害が問題になる中、神戸市内でも同様のトラブルが四月以降、十数件あることが市生活情報センターのまとめで分かった。大半は家族や近所の人が気付いて発覚するケースといい、市社会福祉協議会が権利擁護のために開設した窓口にも一年で二十件を超える相談が寄せられている。(三木良太

 センターによると、相談者が「認知症」や「知的障害」と明言したケースだけで十数件に上り、住宅のリフォーム関連のほか、消費者金融のトラブルもあるという。

 埼玉県では、認知症の姉妹が十社を超える業者と不要なリフォーム契約を結んだ結果、代金が支払えなくなり、自宅が競売にかけられる問題も起きている。

 こうした悪質な業者に対し、法律上の対策をとれるよう市社協が昨年四月、権利擁護のための相談窓口を開設。訪問販売など財産管理上のトラブルについて弁護士が面談している。

 これまでに二十一件あった相談のうち、精神障害のある女性のケースは自宅のリフォームに計三社と複数の工事契約を結んだが、契約時に判断能力がなかったとする診断書を提出して解約するよう助言を受けたという。

 市社協は「権利擁護の制度も整備されつつあり、早期に相談を」と注意を呼び掛けている。

 法律相談は第一、三火曜日午後一時半―四時半に中央区のこうべ安心サポートセンターで。相談日前週の木曜午前に電話予約(TEL271・3740)がいる。その他の相談は生活情報センター(TEL371・1221)まで。

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私が若い頃の家は、塀等もなく、道から家がよく見えていました。来客は縁側で接客し、その模様も道から見えました。戦後何でもかんでも欧米化が進み、家の構造も欧米化してしまいました。確かに外敵から守るには古来からの日本家屋の構造よりは良いでしょうが、一旦ドアの中に入れてしまうと、中で何が行われているか分からないような構造です。認知症ではなくても、悪質な業者にかかればひとたまりもありません。彼らは法律の網をくぐり抜ける方法を熟知しています。私の経験からしても、一旦工事をしてしまえば、それが不当であるかどうかを証明するのはかなりの費用と労力がかかります。まず、弁護士に相談となるでしょうが、弁護士は建築の専門家ではありません。いくら有能&良心的な弁護士であっても、なされた工事が不当に高いと証明できません。となると、それを証明できるのは建築士と言うことになりますが、残念ながら公判を勝ち抜くだけの書類を作れる建築士は少ないのが現状です。私的には、建築トラブルの専門の弁護士と建築士がセットになったような事務所の出現を祈るばかりです。
これから数年後には団塊の世代の定年ラッシュが始まります。働き盛りに建てた家も数十年が経過して、修繕が必要な家も多々あります。そこに悪徳業者は的を絞っているようですね。特に女性の一人住まいが狙われています。概ね女性は『無料』と言う言葉に弱いようです。『無料診断』とか『無料見積もり』とか・・・・・。そういえば、あじさい事務所も電話やメールの相談は無料だった・・・・・。概ね、お年をめされた女性の一人住まいの人はPCやNETに無縁だろうと思いますので、この日記を読まれた方は、上記の記事を話題にお年寄りとお話して下さい。まさに一人でも多くの人が『ころばぬ先の杖』を付けるように、周囲の方々のご尽力をお願いします。