長崎チャンポン

おはようございます。
昨日はお休みだったので、所用で明石へ行って夕方になったので何か食べようと思い、以前から気になっていた長崎チャンポンのお店へ行ってきました。神戸市西区の『淀川』です。第二神明有料道路の大蔵谷ICから旧神明を西へ1㎞ほどです。坂の途中にトタンの波板でできた、掘っ建て小屋みたいなお店です。私が若い頃から有ったので、もう20〜30年ほど営業してるのでしょうね。以前からお店自体が傾いているような気がしていたのですが、坂の途中だということもあり、私の目の錯覚かと思っていましたが、あにはからんや、やっぱり傾いたお店でした。構造材はなんと足場丸太、丸太同士の接続はなんと八番線、基礎等は見あたらず、地面から直接柱の丸太が立ち上がっていました。あそこまで完璧に建築基準法を無視した建築物を見るのは初めてなので、感心しきりでした。丁度足場丸太で作った小屋ですね。構造材の丸太は、そのお店の歴史を刻むように、油と煙で燻されており、とっても歴史を感じるような色に色づいていました。はっきり言って、こんな構築物でよく度重なる台風や大地震に耐えた物だと驚きを隠し得ませんでした。ここまで『へちょい』作りだからこそ持ち堪えているのかとも思ったりもしました。床はコンクリートの打ちっ放しで、斜めでした。それに合わせて客席のテーブルも斜めでした。テーブルや椅子も丸太で作られておりました。お店やテーブル&椅子から見るに、経営者は昔は建築関係に従事していたのでしょうね。足場屋さん、若しくは型枠屋さんかな。大工さんなら、おそらくああいった事はしないだろうし・・・・・。
土地に定着していないから、建築基準法的には建築物と見なされないのかななどと思いながら、長崎チャンポンを注文しました。
出てきた長崎チャンポンがまた珍しい味で、おそらくダシを取るのに大量の『いりこ』を使っているのだろうと思われます。スープはとってもお魚の匂いがします。私の予想では、ベースは鶏ガラで、それにいりこを入れているのかとも思いました。何十年も商売が続いているのだから、それなりに美味しいのだろうと予想していたのですが、これがはっきり言って、美味しいです。私はお魚がとても好きなので違和感はありませんが、お魚嫌いの人はダメかもしれませんね。
10坪ほどのお店ですが、メニューの数は50種類ほど有り、今度はうどんを食べてみようかと思っています。おそらくスープは同じだろうと思います。結構あのスープはうどんでもラーメンでも合うだろうと思います。現在は小商売のお店が無くなりつつありますから、大手チェーン店で味わえない個性的なお店にエールを送りたいと思います。