郵政改革

おはようございます。
郵政改革法案が参議院で否決されて、衆議院が解散しましたね。
私的にはあまりこの話題には触れたくは無いのですが、これだけ世間を騒がせているので、私的な意見を述べてみようと思います。
本来、構造改革の一環として郵政の民営化のはずが、なんか地方や離島の郵便局の存続問題に矮小化されているように思います。
まず、地方や離島の郵便局の問題ですが、採算が取れない郵便局は閉鎖しても良いと思います。
こう書くと地方や離島の切り捨てだとお叱りを受けそうですが、私は郵便局が無くても、現在行われているサービスは維持できると考えています。
オーストラリアのアウトバックを夜行バスで旅した時の事なのですが、メルボルンからエアーズロックまで通常36時間くらいかかるのですが、通常よりも所要時間の長いバス便が有るのです。時刻表に何らかの表示が有ったかもしれませんが、そんなに急ぐ旅でもないから、何でも良いと思ってその便で行くことにしました。オーストラリアの長距離バスは概ね後ろに貨物用のトレーラーを引っ張っています。通常はそこへ旅行者の大きなバッグを積むのですが、そのバスは郵便物も積んでいました。オーストラリアの中央部の砂漠地帯を縦断して走るのですが、ガソリンスタンドでもレストランで無いところで度々止まりました。そこには近隣に暮らしている人々の集合ポストが有って、バスの運転手がそのポストに郵便物や小荷物を入れていました。ちなみに、ポストと言ってもドラム缶を横向きに取り付けた物まで有って、なかなか大きなポストばかりでした。
ちと長くなりましたが、私が言いたい事は、郵便物だからといって、なにも郵便局員が配達しなくても良いのではないかと思います。地方によってはバスの運転手が配達するもよし、新聞と一緒に配達するもよし、知恵と工夫で郵便局のグローバルサービスは維持できると思うのです。もちろんそれをするには、法律の改正やら色々変えなければできないでしょうけど、やる気になればできるはずです。
そんな事より問題は構造改革なんですよね。もっと分かりやすく言うと、官僚支配からの脱却ですね。戦後の日本の復興で官僚の果たした役割は素直に評価はするけど、現在はその弊害の方が大きいと思います。
350兆円の郵便貯金を、財政投融資とかに名前を変えて湯水の如く無駄遣いしている事こそが問題化すべきです。なぜか、反対勢力と言われる人たちも、小泉さんもこのことにはあまり触れないような気がしてなりません。反対勢力と言われる人たちは、財政投融資を使って地方に仕事を取る、これイコール票なんですよね。これは分かりやすいのですが、なぜここを小泉さんは攻めないのでしょうね。
ここからは私の想像の域を出ませんが、小泉さんは大蔵族の出身ですよね。つまり、銀行の代表みたいなものなんでしょうね。その銀行の代表が、郵政族から350兆円を取り上げようとしてるように思えます。
要するに、郵便局の権益に食らいつく魑魅魍魎と、銀行に食らいつく魑魅魍魎との争いにしか見えないのです。どちらにせよ魑魅魍魎には違いがなく、私にとってはどっちでも良いのです。言葉は悪いけど、目くそ鼻くその勝負かと・・・・・・
そんな事より今エネルギー問題の方が緊急を要する問題だと思うのですが・・・・。