あいまい言葉

おはようございます。
一度『あいまい言葉』について述べてみようと思っていたのですが、
言いたいことがドンピシャで述べているサイトが有ったので、そのまま転記します。
こういうのを手抜きと言うか、要領がよいとか・・・・・・。
私はなるべく『あいまい言葉』は使わないように心がけているのですが、
直接的表現はともすればキツク聞こえる時も有るようです。
でも、直接的表現の方が気遣いや優しさが『あいまい言葉』より強く表現できると思います。
元来日本人は農耕民族なので全体主義的指向が強いのですが、その傾向の一つとして『あいまい言葉』が出来てきたのだろうと思います。
古来より日本には『言霊』という言葉が有ります。
言葉一つにより人を活かしたり、殺したりもできるのです。
何事も変わりゆくのが世の常だけど、良い物はなるべく残したいと思っています。
わびさびの効いた日本語もその一つです。

以下 引用文です。


「〜とか」や「「〜っぽい」などの物事をぼかす表現を「あいまい言葉」と言います。

そして今、この「あいまい言葉」が若い人の間だけでなく30代以上の大人にも広がりつつあるんです。
そこで今朝はこの「あいまい言葉」にスポットを当てます。

スタジオには先週に引き続き徳島大学総合科学部の教授、岸江 信介さんにお越し頂いています。
岸江先生は社会言語学がご専門です。

岸江先生、この「あいまい言葉」って私達大人も知らない間に使ってますね。

社会言語学では「適応」といっているもの。
東京で暮らしていると「共通語」になるのと同じこと。
若い人の言葉がうつっているんです。

伝染力が強い気も…
今朝もテレビの前のみなさんからはこの「あいまい言葉」に関するご意見・感想をお待ちしています。

(意見募集)

さて、おはようとくしまでは今回も「あいまい言葉」集めてみました。
いくつかに分類しました。
まず断定を避けた形

「〜とか・〜的・〜っぽい・〜かも・〜みたいな・〜って感じ・〜じゃないですか」

そして相手を否定しない形では
「〜っていうか」という表現です。

年配の方からこれだけでも「気分悪いわぁ」と声が聞こえてきそうですがどうい点が「あいまい」なのか詳しく見ていきます。

まず「〜とか」は「鈴木さんと話とかしてました」と使うんです。
話しか、してないのなら「鈴木さんと話をしてました」でいいいのに
「とか」をつけてぼかしてしまう。
本来「とか」を使うなら、話とか食事とかしてました、とふたつ並べるのが正しい使い方です。
そしてもっと極端な例でいうと「学生やってます」と言い切らず「学生とかやってます」
(本来なら、学生ですというべき)
「専門学校とかに行って、不動産とかの資格とか取るとか〜」

岸江先生、この「とか」よく聞きますね。

1990年頃からあって研究者の間では「とか弁」と言われている

これもよく聞くでしょう。「〜的」
「僕的にはOKなんだけど00ちゃん的にはどう?」

 この「的」をつけてしまう。
僕はOKだと、と言い切れない。
的をつけて自分というのを薄めてしまう…。

「私的」って無意識のうちに言ってますね。

そして次、後ろに「〜っぽい」をつける「バカっぽい」や「今っぽい」、これもよく聞きますよねぇ。
「っぽい」をつけて断定せずにやわらげてるわけです。
「〜かも」は「むずいかも〜」とか「きもいかも〜」と使って自分の意見、主張をはっきりさせない効果があるようです。

そして次の「ちょっと難しいかなぁみたいな」や「そんな格好、はずいって感じ」というのも同じで自分の主張をはっきりさせていません。

そして次の「〜じゃないですか」は普通に読むとピンとこないかもしれませんが、
「写真機能付きのケータイってあるじゃないですかぁ」って言えば聞いたことあるでしょ。

確かに若い人、こんな言い方しますね。

そしてこれも「私って猫好きじゃないですかぁ」と、こんな言い方。

探り探りしゃべってるように聞こえますね。

これもふつうに言えば「私って猫好きなんです」と、言い切れるんですよ。
なのに「じゃないですか」とぼかしてしまう。

そして次「〜っていうか」、私も言うことが多々あります。
「っていうか とりあえず、やめたほうがいいかも」
相手の意見を「〜じゃなくて」と完全に否定しないんです。
「〜っていうか」は相手との対立を避けるために無意識に使っているんです。

なるほど。

さてこの「断定を避ける」あいまい言葉について街頭で聞いてきました。

(街頭インタビュー)

学校の先生は気をつけないといけませんね。

油断してたらうつっちゃいますよねぇ。

岸江先生、それにしても若者はなんで「あいまい言葉」を使うんですか?

先週の「きもい」などの「若者ことば」は社会から逸脱したいという気持ちから生まれたが「あいまい言葉」は逆で社会から逸脱したくないと気持ち持ちの現われだといえる。

今のの若者は友人関係が希薄なので「他人と余計なぶつかりあいをさけたい」
「相手と距離をおきたい」
「傷つくことがこわい」わけです。

なるほど、希薄な友人関係を壊さないために微妙な言い回しが必要と…。

希薄な関係が生まれているのは、やはりメールなどの発達が原因でしょう。

さて、「あいまい言葉」はまだまだ続きがあるようです。

次は「第三者的な表現のあいまい言葉」、「〜な人」です。

「〜な人」ですか

くわしいこちらの例で見ていきますと「私って早起き得意な人なんですよ〜」
こう言えば聞いたことあるでしょ。

聞いたことじゃなくて自分が使っているかもしれませんけど…
「甘いもの大好きな人なんです」なんて…

普通ならこれ「私、早起き得意なんです。」と言い切るところなんですが、「〜な人」と自分を客観的に表現して自分の主張を微妙にぼかしているんです。
しかしこれにはやはり抵抗を感じる大人が多いようです。

(街頭インタビュー)

最後の方は「〜っていう」や「〜感じ」の連発でかなり「重傷」でしたが…。

やっぱり無意識のうちに使ってるんですよ。

岸江先生、それにして「〜な人」はおかしいですよね。

自分を第三者的、客観的にとらえるというのは、やはりどこか冷めているから。
現在の冷めた人間関係がここにあらわれていると思う。

(視聴者からの意見を紹介)

これで最後になります。
これは、今までの「あいまい言葉」とちょっと違います。
「丁寧表現」ではないかと、使われている言葉です。
「〜のほう・〜から・〜でよろしかったでしょうか」

こちらでくわしく見ていきますと、「〜のほう」はよく聞くでしょう。
「コーヒーのほうはいかがですか」
本来なら「コーヒーはいかがですか」でいいはず。

確かに言いますねぇ。

そして次も同じように
「御会計のほうさせていただきます」
「お荷物のほうお預かりします」
「のほう」を入れてぼかしているんですけど一般に「丁寧表現」のように思われていませんか?

たしかにファーストフードやコンビニの店員さんは、みんなこんな風にいいますよね。

「お箸のほうおつけしましょうか」なんて。

さらにこちら「1万円おあずかりします」でいいところを
「1万円からお預かりします」と言う。
そして「こちらの服でよろしいですか」じゃなくて
「こちらの服でよろしかったでしょうか」と言ってしまう…。

どれもお店の店員さんなどがお客さんに対する丁寧表現だと思って使っている「あいまい言葉」です。

(街頭インタビュー)


「いちいち考えたことない…」それだけ定着してしまっている言葉なのかもしれませんが、岸江先生、なぜ「あいまい言葉」が丁寧語になるんですか?

敬語は元々「相手と距離をおく」言葉
あいまい言葉も「相手と距離をおく」言葉
だからこう使われる…

でもコミュニケーション下手で敬語がちゃんとしゃべれない
今の若い人にとっては「〜のほう」だけじゃなくて「あいまい言葉」すべてが敬語の代わりをしているのかもしれない。
だから「あいまい言葉」というのは新しく生まれた「ネオ敬語」と言えるかもしれない。

(視聴者の意見)

、やはり多くの方が今の「あいまい言葉」を好ましくないと思っているんですが?

日本人は昔から「あいまい」を好んできた。
そしてそこから日本独自の文学や芸術が生まれてきた。
しかし今の「あいまい言葉」は日本人の語彙力を低下させるものなので普段からの言葉使いに気をつけて欲しい。

ほんと注意しておかないとついつい使ってしまう言葉ですからね、
使わないようにするにはよっぽどの努力がいるかもしれません。

その前に自覚症状があるかが大事かもしれませんけどね。
注意したいと思います。