かこタクシー添乗記

おはようございます。
昨日は養護学校の送迎バスの乗務でした。
何やら昨日は家庭訪問とかで早く学校が終わってしまって15時頃には仕事も終わりました。
時間つぶしに加古川西市民センターの喫茶コーナーへ行きました。
ここはコーヒーが¥250、アイスコーヒーでも¥280ととてもお安いのです。
旧知の西川さんも相変わらずいました。
3年ほど行ってなかったのですが、その間に市民センター内は禁煙になってしまっていました。
コーヒーを飲むのに禁煙って私には辛いのですが、ちゃんと喫煙者用に西川さんが工夫をしてくれていました。
裏口から出ると植栽があるのですが、なんと植栽の木の枝に灰皿が咲いていました。(笑)
そこでしゃがんでタバコを吸うのですが、これが意外と美味しいのです。
丁度高校生がトイレで隠れて喫煙しているような感じで、いつものタバコもひと味違うのです。(笑)
17時、そろそろ閉店時間です。これ以上長居をするのはご迷惑なので切り上げて帰ろうと車に乗り込んで発車しました。そこでふと今朝の光景を思い出して、Mさんが『カコタクシー』の乗務日で有ることを思い出しました。
市民センターの隣が市民病院で、Mさんの『かこタクシー』はその市民病院が終点&始発なんです。
丁度夕方の乗務が17時過ぎだった事を思いだして行ってみました。
するとMさんは発車待ち状態で待機していました。
私は『おつかれぇ〜』と声をかけてバスに近寄って行きました。
Mさんは『あれっ?』って表情でしたが、私と朝にすれ違ったので、『もう終わったんやね』と言いました。
私は頷いて、『3時頃には終わってたんよ』と話しているとMさんから『どうや、1回横乗りしてみるか?』との申し出です。早く帰ってもすることが無い私には快い響きです。(笑)
自家用車を駐車場に駐車して早速運転席の横の客席に着席しました。
『かこタクシー』に使用車はトヨタのマイクロバス、コースターのショートボディー(26人乗り)です。
全長で6mほどでしょうか。
バスは始発の市民病院前を出発しました。乗客は一人です。次の市民センター前は乗客なし。しばらく走って左折するとそこは宝殿駅北停です。そこで一人のご婦人が手を振ってあっちって指さしています。
Mさんは『道路の向かい側のバス停で待ってるって言ってるわ。』と言いました。
バスは宝殿駅で止まると、市民病院から乗車したご婦人は¥100を払って降りて行かれました。
バスは時間調整をして発車です。宝殿駅北停まで来るとさっきの手を振っていたご婦人がまっておられます。
ご婦人が乗車してバスは発車です。次のバス停は岸南、私の同級生のお医者のY邸のすぐ近くです。バスは県道へ出て次の信号で左折しバイパスの測道を西進します。バスが通行可能な初めての穴門を右折して北上していきます。
谷川橋の南側が『谷川橋南』、橋を渡って北側へ少し行くと左折します。左折してすぐが『谷川橋北』、なぜ橋を挟んで北と南にバス停が有るのだろうと思うでしょ?町内会が違うのです。南側は岸町内会、北側が辻町内会、このバス停配置を見てみると住民の希望か要望が色濃く反映しているのが分かりますね。
おそらくですが『かこタクシー』が神姫バスの運行ならばどちらか一つ、概ね『谷川橋北』はできなかったでしょうね。既存バス事業者ならば無駄と見るでしょう。でも私は地元の出身ですからなんとなく分かります。
辻の人は橋を越えて『谷川橋南』には行かないでしょう。逆に岸の人は橋を渡って『谷川橋北』には行かないでしょうね。両方の住民にとって『よその町内のバス停』なんです。ここらが理屈で説明しろと言われても困るのですが、田舎特有のものが有るのです。そんな事を思いながらバスは田んぼの中を西進して次の三叉路を右折しました。
右折したところは大国でセブンイレブンを経営している上田商店です。次の三叉路を左折、いっぱいいっぱいの狭い道道です。幸いにも対向車がなかったので難なく曲がれました。しばらく行くと一岡ストアーの前に『辻西』のバス停が有りました。バスは先ほど右折した時に東を向いています。突き当たりの三叉路まで乗用車とすれ違ったのですが、もちろんすれ違える場所は限られていますから、バスは道幅の広いところでやり過ごしました。
公民館の前を通り過ごして三叉路の所が『辻』です。この三叉路の角っこの家が私と同級生の女の子、市役所に勤めるMFちゃんの家です。これが同級生の7不思議の一つなんですが、MFちゃんはとっても美人だしスタイルも良いのですが未だ独身なんです。性格も穏やかで優しいし、なんでだろぉ〜なんです。大地主の一人娘だから養子さんを希望してるのかな?どうもこれまでご縁がなかったようで、もったいない限りです。
話を元に戻します。(^_^;)
バスは坂道を上って横大路峠へと向かいます。この『峠』なんですが、所在地は横大路なんですが、峠村と言って別の町内なんです。坂を下ってバスは左折しました。左折してすぐに『横大路峠停』です。バスは道なりにカーブして西山へ入って行きました。西山は高御比山の登山口です。西山の公民館が『西山停』です。通過して次は東へ向かって横大路へと入って行きます。ここがこの路線の難所中の難所なんです。乗用車同士でもすれ違えない道幅しか無いのです。宝殿駅北から乗ってきたご婦人はここで降りられたんですが、前から乗用車が一台来るではないですか。
私はとってもすれ違うことはできないと思ったのですが、さすがにMさんは慣れているのか、少し広くなった所でバスを止めておいでおいでをしています。私は『えぇ〜、すれ違えるかぁ〜?』と尋ねると。Mさんは、『ギリギリやけどすれ違えるでぇ〜』なんて言います。バスの車体と乗用車のバックミラーの隙間は1センチも有りません。
なんとかすれ違ったバスは2〜3分遅れです。元々余裕の有るダイヤですから、ちょっと急げば時間は取り戻せました。バスは西原へ入って、西原公民館前で終点です。次の折り返しの発車まで15分ほど時間が有ります。
15分後にバスは発車して来た道順を逆行です。往復してくると1時間ちょっとでしょうか。
しかしながらバスは30Km/h以上のスピードは出ていません。全行程が昔ながらの村の中の道ですからとても狭いのです。私感ですが主要なバス停だけにして全路線をデマンドした方が良いのではと思いました。
兎にも角にもこれだけ狭い道を走ってくれるバスは住民にとっては有りがたいだろうと思いますが、とても採算は取れません。おそらく収支は大赤字間違い無いだろうと思いますが、これこそ住民が待ちこがれていた行政サービスだと思うのです。なるべく赤字を減らす方向で考えて運行して、末永く存続することを祈るばかりです。