『とどろき』からの転載です。

「日本の十代が世界で一番孤独を感じている」
最近ユニセフのイノチェンティ研究所が発表した、先進国の子どもに関するレポートです。インターネットで「孤独」と検索すると2970万件もの関連項目が出てきます。それほど「孤独」は身近で感心の高い言葉になっているようです。大人も子供も漠然とした寂しさを抱えている。それはなぜでしょうか?欲しいのは「同意」や「理解」安らぎや ときめきを感じ会える相手、例えば、親、子、妻、夫、恋人、友人などのいないのを「孤独」と感じる人が多いようです。ではそれらの人と寄り添い、楽しい会話や食事、ゲームやスポーツなどをして、喜びや楽しみを分ち合う事で孤独は癒せないものでしょうか。触れ合いを通じて、「自分を理解して欲しい」という願望を、大人も子供も皆持っています。例えば子育てで大事なのは、子供の話を良く聞くことだと、多くの育児書は書いています。子供が喋れなくても、目を見て話しかけたり、よく甘えさせ、泣けばすぐ抱っこしてスキンシップをするのが、子供の安心を生み、自立を促します。親がそれを怠ると、ある時から子供は無表情になり、心のトラブルが始まる。「サイレントベイビー」といわれる状態です。甘えたい気持ちを封じ込め、喜怒哀楽を表さなくなります。「自分は甘える価値がないんだ」という思いになるからです。生まれたばかりの赤ちゃんでも「認めて欲しい」という欲求が有るのです。育児をする母親も夫や周囲に分かって欲しいと願う一人です。仕事を抱えながら育児や家事が集中し、悩みや焦りで押しつぶされそうなお母さん達。その声には耳を傾け、共に悩み、協力していくことが子育て支援だという専門家もあります。熟年離婚の理由に、育児期に夫が非協力的だったことを挙げる妻が非常に多いそうです。「子供が病気なのに連絡も取れず、酔って深夜に帰宅した」「自分が病気の時に何も助けてくれなかった」など、ため込んだ不満の根本に、「分かって貰えなかった」の思いが有るのでしょう。相手に感心を持ち、分かり合おうと努める。家庭、職場でも大事な心がけですね。「私を理解して欲しい」というのは誰もがみな求めている事なのです。
増していく孤独の渇きところが互いに理解しようと努めても、さらに深い孤独感にさいなまれることがあります。それを癒そうと私たちは一層の努力を重ねます。人間の営みは底知れぬほど寂しく不安なこの人生を何とか明るく楽しくするためのものとは言えないでしょうか。
科学技術の進歩がコミニケーションにも大きな変化を与えました。携帯電話やインターネットはその代表です。日本の携帯電話の契約数はおよそ1億、老若男女ほとんどの人が持っていて、いつでもどこでも誰かとつながっていたい人が増えています。「携帯電話を通じたひんぱんなやりとりは、かえってここに取り残された私の身体とその中に存在する『孤独な私』の姿を浮き立たせてしまう」時代が進んで便利になるほどに寂しさの渇きは深まっているのではないでしょうか。携帯メールと孤独感携帯メールの利用頻度の高い人ほど孤独への不安が大きいことを辻大介氏(大阪大学大学院准教授)は論文で明らかにしています。そのような人はメールで頻繁なやりとりをせずにいられないほど孤独への不安、恐怖がより強く、メールの内容よりもつながる事自体を求めるというのです。『メールの返信が遅いと不安になる』という経験もこのような事と関係あるのかもしれません。
『だれか私に気付いて。私を愛して。そしてこの孤独を癒してほしい』という心の叫びは誰もが等しく抱えた行き場のない思いではないでしょうか。

そうだ、思い出した!!!
こないだ佐渡社長に出会った時に言わなければと思っていたことです。
神戸市の神戸空港の隣接のポートアイランドへバイオ関係や医療関係の施設や工場を建設する場合、その土地代は10年間無償貸与だとかです。詳しくは知らないのですが、聞きかじった情報です。神戸産のアリウムエクセラもいいかも・・・・。
神戸はチャイニーズタウンだし、台湾にも近いですよ。(笑)