ツキが無いのもここまで来ると笑えます。

おはようございます。
我ながらこのツキのなさに笑えます。タクシーで夕べが年間で一番忙しい日だったのです。私も参加すべく昼間の仕事はボチボチにして15時頃に休憩に家に帰ったのでした。2時間ほどお昼寝して夜は最終までやってみようなんぞと企んでおりました。1時間ほど休憩した時です。私は横になってウツラウツラしていました。そうしてると携帯電話が鳴るではないですか。安眠を妨げるヤツは誰やと想って電話に出てみると電話の向こうからは聞き慣れた事務所の人の声です。「明日は10時一本です!」と元気な事務員さんの声です。私は突然閃光に見舞われました。なんでやね〜ん!これじゃ今日の仕事が目一杯出来ないじゃないか・・・・。通常は霊柩バスは12時がゴールデンで次が14時、3番目が10時、最後が16時なのです。だいたいその順番で埋まって行くのに、今日に限って10時が最初で最後なのです。目の前に美味しい餌が有るのに両手を縛られた様なものなんです。今日10時ならば、いくら遅くても0時には仕事を終えなければいけません。まさに中途半端なんです。1時過ぎに到着する電車には乗り過ごして遠くまで帰る人が沢山乗っているのです。0時ならばまだ上り電車が有るから、乗り過ごしても電車で帰れるのです。こうなれば忘年会帰りの一発にかけないと仕方がないのです。駅から積み出すお客さんは「近いけどごめんねぇ〜。」なんて乗ってこられて、ほとんどがワンメーターなんです。普段ならば歩く人が、昨日ばかりは忘年会で酔っぱらって帰ってきて、歩くのがしんどいからタクシーなんです。そういえば、最短不倒距離を樹立しました。なんとその距離は200メーターほどでしょうか。駅から乗ってこられたのですが、ご夫婦でご機嫌なんです。男性がまず乗ってこられて、「ユニオンハイツまで行ってくれぇ〜。」と言うのです。私はどこかで聞き覚えの有るマンションだなぁ〜、どこだったかなぁ〜なんて考えていると後から歩いて来た奥さんが驚いたように、「あれぇ〜、お父さんタクシーに乗ってるのぉ〜?」なって言っております。奥さんは続けて、「ユニオンハイツ」まで乗せて貰えるのですか?と尋ねるので、私は乗車拒否する理由もないし、「ハイ、ご乗車頂いて結構ですよ。」と言いました。奥さんも乗って来られたので車は発車したのですが、しっかりしている奥さんに、「ところでユニオンハイツってどこでしたっけ。」と尋ねると、奥さんは斜め前を指さして、「あれです」と駅に一番近いマンションを指さすではないですか。そこまでの距離はざっと200mほどでしょうか。駅前のロータリーを出て、アクセルを踏み込む前に到着してしまいました。これはこれで美味しい仕事なんです。私が余りにも早く駅に帰ったので、他の運転手が、「どうしたん?何かあった?」と尋ねるのです。私はそのユニオンハイツを指さして、「あそこまでやった。」と言うとみんなで大爆笑です。「あんたはほんま話題作りに事欠かない人やね」なんて笑われました。
通常ならば21時に終業するのですが、その後もこんな調子が続いて、23時頃に「もうヤメッ!」と言い残して駅を去りました。間違ってその時間から遠距離が当たると、0時頃には入庫できないのです。私は泣き泣きGPS配車システムの終業ボタンを押して入庫の途につきました。こうしてると配車係が配車しようとしても配車ができないのです。
日報を締めてみると、なんら何時もと変わりません。
やることが全てテレコテレコ、ツキの無い時ってこんなものなんですねぇ〜・・・・。