『自殺』

おはようございます。
今日はお休みでのんびりTVを見ていました。
そこでびっくりしたことが有るのです。あのTVによく出ている江原啓之氏が言うには自殺すれば人生がリセットされるらしいのです。
私が学んだと言うか知っているのは、輪廻転生は存在するですが、これを簡単に『リセット』と言うのは如何なものかと思います。確かに仏法でも極楽浄土に生まれ変われば輪廻転生からは救われると有りますが、これは生きている間に救い取って頂かないと、死んだら極楽は大きな間違いだと理解しております。
私が学んだ事は、概ね人は400年に一度生まれ変わるです。だから私の前世は織田信長豊臣秀吉が活躍した戦国時代に生きた人だったのかもしれません。しかしながらどの程度悟りに近付いたのかは知るよしもありません。またそんな事を知りたいとも思いませんしね。大事なのは『今』なんです。今自分自身はどれくらい悟りの52位の何位なのかは興味が有りますが、まだまだでしょうね。でも、そんな煩悩具足(煩悩に手足を付けた)が私自身であり、このままでは地獄必定の身である事は理解しているのです。日本の成功者で豊臣秀吉ほど立身出世をした人はいないでしょう。貧しい三河の農民の家に生まれて、その人がとんとん拍子に出世して、死ぬ時は征夷大将軍。実質上の日本のナンバー1ですよね。その豊臣秀吉の辞世の句は、『つゆとをちつゆときへにしわかみかな なにわの事もゆめの又ゆめ、露とちり雫と消える世の中に 何とのこれる心なるらん』です。露と散り、雫(しずく)と消えてしまう我が身が心残りである、ですね。あれだけ立身出世をしても、いざ『死』を目の前にすると、心残りでたまらないと言っているのです。つまり満足できていないのですよね。これに反して親鸞聖人、蓮如上人は『私は弥陀にもう既に(生きている間)に救われたぞ。皆さんも早く救われなされ』と私たちを導いてくれています。いくら善行を積んでも自分自身が生きている間に救われないと、善行を積めば死んだら極楽へ行けるなどと言う教えは大間違いだよと教えて下さっています。ましてや、『自殺』などすると『地獄必定』、地獄行きが無条件で決定するのです。地獄の苦しみが次に生まれ変わる400年間続くのです。そこで前にも述べた事が有るのですが、お釈迦様の弟子が地獄の苦しみとはどんなものかと尋ねた事が有るのです。朝に100本の槍で突かれる、昼に100本の槍で突かれる、夕に100本の槍で突かれる、これが毎日続く。この苦しみが路傍の石で、地獄の苦しみはこれに比べるとヒマラヤ山である。
確かに私の知識レベルでも400年後に生まれ変わる、つまり、人生をやり直すのですが、待機中の400年間の間にこの地獄の苦しみを毎日味あわせられるのです。こんな苦しい事はご免被りたいので、私は絶対に自殺はしません。
死ねば楽になるとか、単にリセットされるだけではないのです。
自殺をして現世の苦しみから逃れようと思っている人がいらっしゃるのなら、やめておいたほうが良いですよ。