「下手くそ」は直せるけど、やらないのは直せないぞ。

おはようございます。
すっかりとナマクラ生活が染みついて、毎日ノンビリと妙好人しています。今日も午前中のTVを見ていたのですが、年のせいか、涙もろくて仕方ないです。帯広の小野智香子ちゃん(14才)帯広盲学校中等部2年生のドキュメントをしていました。彼女は双子の妹として世に生を受けたのですが、早産で姉は出生後すぐに亡くなったのですが、彼女は900グラム弱でしたが、一命を取り留めました。しかしながら未熟児によくある網膜症で全盲です。彼女のドキュメントは数年に渡って撮影されていたのですが、小学生の3年生の頃かな、健常者のトライアスロンに参加したのです。もちろん、小学生コースだから、水泳も100m、自転車もマラソンもかわいい距離なのですが、私などが考えると、そんなところに参加するだけでも大したもんだと思うのに、なんとビリだった彼女はその目から涙をボロボロこぼして悔しがっているのです。健常者のトライアスロンに参加するだけでもかなりの苦労が親子共に有ったはずなのに、それに満足せずに悔し涙を流すのです。そこからまた彼女の挑戦が始まりました。次は水泳で北京のパラリンピックへの挑戦です。そこで水泳の練習なのですが、飛び込み台に足がすくんで飛び込めない時にコーチの発した一言がタイトルの『下手くそは直せるけど、やらないのは直せない』なのです。昨今の若いもんが、やれと言ってもしようともしないですぐに「できません」と返してきます。ちっとはチカちゃんの爪のアカでも飲めと言いたくなりますよね。チカちゃんは背泳ぎの100mに参加予定だったのですが、ある日突然手紙が届いて、その種目がなくなってしまったのです。仕方がないので、100m自由形に変更してトライしたのですが、おしくも4位で北京の選手には選ばれませんでした。一連のドキュメントを見ていて、涙がボロボロこぼれてきます。決して可哀想だとか、哀れだとかの涙じゃないのです。感動の涙なんです。北京の次のパラリンピックには彼女も出るだろうから、これからも応援したいと思います。帯広の小野智香子、この名前も忘れられない名前になりました。