『居』『食』足りて礼節を知る。

おはようございます。
今朝は緊急の情報からです。
昨日の事です。古巣の玉ちゃんから自家用車の平成5年製のTOYOTAのマーク?(走行距離17万キロ)の車が売れないかと言う相談が有りました。車検は1年ほど残っているらしいのですが、15年も前のマーク?で17万キロも走っている車は売れるはずもないと思ったのですが、一応私の車関係のブレーンである松ちゃんに電話してみました。すると松ちゃんも「そんな車売れへんでぇ〜。」と言います。私も「そうやろうなぁ〜、なんぼ車検が1年残っていても無理やろうなぁ〜。」なんて話していたのですが、松ちゃん情報で、今解体屋さんが玉不足なので買い取ってくれるらしい。いくらで買い取るか聞いてみようか?と申し出が有ったので、玉ちゃん的には1万円〜1.5万円くらいで売れれば良いらしいので、問い合わせをしてもらいました。すると返って来た返事はなんと4.5万円で買い取るとのことです。松ちゃんから電話を貰った私は驚いてしまって、「松ちゃん、かついどんのんちゃうやろね。」と念を押したら、松ちゃんも真剣に「マジでオレも驚いてるんよ。リサイクルも不況でめっちゃ玉不足なんやろうな。」と言うことです。兎にも角にもこの事を玉ちゃんに電話したら、即答でOK、後はいつ引き取るか日にち設定するだけになりました。くどくど書きましたが、これぞインフレの一現象であることは紛れもない現実なのです。皆さんも自家用車を廃車するときは処分台など取られるという認識は改めて、いくらで買い取るか交渉してみて下さい。
さてここからがタイトルの件のお話です。
先日の事です。夜の9時頃に私のタクシーに一人の若い女性が乗って来られました。その女性は、「大学までお願いします。」と言われたので、いつも通り私は、「大学までですね。承知いたしました。」と復唱して車を発進させました。その女性の姿形、時間からして大学の寮に入っていて、アルバイトか実習でこの時間になったので有ろうと思った私は、「寮まで入りますか?門から寮まで暗いし結構距離有りますからね。」と言うと、女性は「はい、そうして下さい。」と言われました。実際、多くの人がタクシーを乗り降りする門の所から一番奥の寮までは1Km近く距離が有り、途中の照明も暗いのです。大学の構内なので、安全だろうとは思うのですが、思いがけない事が起こるのも現実ですから、寮までの乗車をお勧めしました。
そこで話題は愛知県豊田市で起きた女子高校生の殺人事件のお話になりました。私は、「あれは回りの大人も一抹の責任が有ると思うよ。事実事件以前には近所では色々事件が起きていたのだから、学校も両親も、部活も大事だろうけど、ちょっと早く終わって少しくらい遠回りでも人通りの有る道を明るい間に帰りなさい。」と言うべきじゃなかったのだろうか。そうすれば一人の人命が救えた可能性も有ると思う。実際加古川でも別府町で小学生が殺害されて、その犯人がまだ逮捕されていない訳だから、注意しすぎると言うことは無いと思うよ。なんて話すと、その女性もいたく納得していました。これはあくまで結果論にしか過ぎませんが、色んな情報を咀嚼して若い者やら高齢者に伝えることが、我々世代の責任だと思っています。小学生には「寄り道しなで帰るように。」「知らない人の車には絶対乗らないように。」ミミタコでも毎日下校時に先生が声を掛けるとか。分かり切った事でも毎日毎日聞かされると、子供たちの潜在意識に残るだろうし、イザの時の役立ちになるものです。
さて相手は大学生です。少々論理的なお話もしないといけません。
私が例えに出したのは心理学です。
現在の自殺者数が3万5000人で有ることは各種の報道で明らかになっています。この中でいくらくらいの数が相当するのかは分かりませんが、自殺すると言うことは、自虐的な心理障害です。これと同程度とは言いませんが、他虐的な心理障害を持つ人もかなりの買うに上るのではなかろうか。他虐と言っても様々で、保護が必要な人、例えば乳児や怪我人、高齢者などを助けないで無視するのも、未応の殺意と言って、他虐的な心理障害の範疇です。積極的に手を下すだけが他虐的ではないのですけど、積極的に手を下す心理障害者もかなりの数に上るで有ろう事は、自虐的な心理障害者数から想定しても明らかな事ですね。理屈はこねても、被害に遭う方が、犯罪者がどうであれ、受ける苦痛は同じ事なので、出来ることなら被害に遭いたくないですよね。昔から日本人は『水』と『安全』はタダだと思っていました。今や『安全』は自己の危機管理としてコストを掛けなければいけません。
現在の世の中、心理障害以外でも、『居』と『食』が足りていない人が多く出てきてきます。つまり、経済的に困って来ると、他人を殺しても自己の生存を図るのが人間の実相なのです。
不況になれば治安が乱れる。常識なのになぜこの現実を直視しないの?
まさかタクシーの運転手に心理学の講義を聴かされるとはこの女性は思ってもみなかったでしょうね。
油断大敵ですぞ。(笑)