セミナーではっきりしたこと。

おはようございます。
ちょっと古いお話ですが、今月(8月)の3〜4日に岡山県湯郷温泉で一泊研修会が有りました。普通の研修会ではなくて、良好なリーダーを養成するための物です。アリウムエクセラのビジネスをしない私には場違いかなと思いつつも、誘われるままに参加しました。なんせ断ることが非常に苦手なもので・・・・・。(^_^;)それに開催場所が温泉とあって、セミナーは適当で懇親会が主だろうと勘違いしていたのでした。セミナーは3日の午後から始まったのですが、予定表を見てびっくり。午後から夕方までビッシリ、4日の午前中もビッシリ・・・・・。前日もいつもの如く夜中の4時頃まで仕事をあいていた私は途中でリタイヤ、ちょっと抜けてお昼寝をしてしまいました。お昼寝してもしっかりと私なりの『気付き』は有ったのです。リーダー研修会ですから、商品説明などはもちろん有りません。内容はビジネスの進め方に特化した内容でした。ビジネスをしない私に、ビジネスに特化したセミナーなんて関係ないじゃんなんて思われるでしょうが、それが大ありのココンチキなんですよ。まず感心したのは『流通組織の構築の仕方』ですね。これはアリウムエクセラに限らずに、販売網を構築するためには何にでも応用が利きますね。さてここで私のアリウムエクセラに対するスタンスも明らかになりました。講師のW氏は木の幹、枝、葉に喩えて説明してくださったのですが、単なる愛用者は『落ち葉』として、これを拾い集めるのは効率的に非常によろしくないとのことでした。ここで私はハタと気付いたのです。私がイメージしたのは、PSI全体を杉林としてみることです。各リーダーは杉林の杉の木です。植林したときは密生しています。ある程度大きくなってくると、下草刈や枝払い、間引きなど、人がお世話をしないと真っ直ぐな大きな杉の木はできません。大きくなれと『肥料』だけを与えても、下草や枯れ葉で山を荒らしたままにしておいても、杉の木はお互い同士の成長を妨げてしまいます。どうしても山を整備する人の手が必要なんです。PSIが健全に、それも素早く大きくなるには、落ち葉を拾って、下草を刈り、枝払いをして、出来の悪い間木を間引く仕事、これが私の役目だろうと思うのです。また、違うイメージでは、セミナーでのお勉強は技術論に終始していたのですが、確かに販売組織の効率的な構築は必要なのですが、そこには『心』の部分が欠落しているように思われました。販売網が建物ならば、基礎となる『思想』の部分が無い限り、それは砂上の楼閣であり、ちょっとした水災害でもろくも崩れ去りそうです。頑丈な基礎、『心』『思想』の部分で私もお手伝いができることを今回のセミナーで確信しました。これまで不良ネットワーカーを沢山作ってしまったのも、この『心』『思想』の部分をあまりにもおざなりにしたと言うか、置き去りにした反動で有ろうと思う次第です。
丹羽 宇一郎氏はその著書『人は仕事で磨かれる』の中でこう述べておられます。(以下引用)
今後、21世紀の国際社会の中で日本の企業はどうあるべきか。これを考えた時、資源の獲得や利益の創出といった単純な金の話では終わりません。競争社会の中で生き残り、そして勝ち抜いていくには、日本が長期に渡って奪われないもの、あるいは失われないものを持つことが必要です。それは何か。私は、「人と技術」だと考えています。人材と技術力を持たない限り、21世紀の日本も、そして企業も、長期的な繁栄は難しい。資源は金さえ払えば確保することはできます。しかし、人や技術はそうはいきません。
私は「エリートなき国は滅びる」と思っています。社長時代、私の手元には「人材ファイル」というぶ厚い冊子がありました。ディビジョンごとに名前と成績が載っているものです。これを見ながら、そろそろMBAを取得させようとか、事業会社に出そうなどと、人事の采配を行っていました。言わばエリートを養成するための選抜基準の一つだったわけです。エリートには、その地位に見合った責任と義務が生じます。これを「ノーブレス・オブリージュ」と言います。他人のために尽くす。悪いときには矢面に立ち、良いときには後ろに下がる。謙虚さと謙譲の精神を持たなければなりません。これは一般の人から見ると大変に苦痛なことです。それを苦痛と思わず、美徳として自然に行える人間、これがエリートです。本当のエリートは人間性という観点から見て「選ばれた人」ということになります

どんな仕事でも一生懸命取り組めば人として磨かれると言うか、人として磨かれないような人はそれは仕事を一生懸命していない証拠だと思うのです。仕事というのはイコール金儲けでは決してありません。だから私は村上ファンドの村上氏やライブドアーの堀江氏などは大嫌いです。仕事というものは、その社会性を認識してお客様の利益になり、喜んでいただくのが基本だと思っています。決して自分だけがWINが仕事ではありません。自分だけがWINで有りたいと願うのは結局は成功しないし、何時かは落ちこぼれていくのです。真のエリートのデストリビューターを育てるには、私の言う『心』や『思想』の部分をしっかりとした『基礎』として『腑に落とす』べきだろうと思う次第です。